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火事続編ー予想外

私が大連に来てちょうど一年経った日、10月25日。
寮の部屋が火事になりました。
何事にも意味はあるものと日頃から思っているのですが、今度ばっかりはさっぱり。

話は変わりますが、火事になる2か月前、寮のある高層ビルの二十数階に突然、野良子猫が現れたそうで。

なぜ伝聞かというと、私自身は噂を聞くのみで会ったことはなかったんです。

この高層ビルは海辺にありまして、夏になると北方からお金持ちがバカンスにやってきます。
夏だけの住人です。秋になるとまた北に帰っていくんですが、
噂によるとこの野良子猫はそうした人たちが飼っていて、秋に大連を去る時、検疫の手続きを行わず、飛行機にも列車にも乗せられないので置いていったのではという話でした。

確かに、子猫が現れたのは夏の終わりです。

国慶節明け、偶然に、子猫に会いました。
ゴミ箱を漁ってたのか耳も鼻もタールで真っ黒です。
エレキギターのような変な鳴き声の子猫。

その後も週に一度程度見かけました。
部屋に入りたがるニャンコで、ウチの部屋も覗きに来ましたが縄張りにうるさいフウさんに一喝されて、逃げていきました。
冬はマイナス15度になるのにどうやって子猫1匹で。

そうこうしてるうちに、火事です。

駆けつけると総務の人が片付けを始めてくださってたのですが、浴室だったので
「この下着もう捨てた方がいいんじゃない?」
と、差し出されたのはワタスのおパンツ。

ひいいいいい。
ありがとうございます。自分で引っ越しますううう。
丁寧にお礼を言って、お引き取りいただき、1人で寮の隣の部屋に引越しを始めました。

すると足元をすり抜ける茶色の猫。
いかん!フウさん逃げた!!?
と慌てて捕まえると。

アンタ( ¯ _ ¯ )ダレダ?



微妙に不細工です。
そしてエレキギターのような声で鳴きます。

ゲッ、ゲッ、

ちがーう、ウチの猫じゃなーい。

二つの部屋の戸を開けっ放しにして荷物の移動、
移動する度どっちの部屋にも突入する子猫。

荷物を運んでは、子猫を追い出し、
荷物を運んでは、子猫を追い出す。

最後にはめんどくさくなって最後に1回だけ放り出すことにしました。

そうしてるうちにフウさんにもニアミス。
フウさんもアウェイの部屋で突然妙なニャンコに会って威嚇以前に戸惑いの境地。

無事に引越しが終わって、
子猫にもお引き取り頂いて
フウさんとやっと一息つきました。

次の日、大連は強風が吹いて気温が激しく低下。
フウさんと早く寝ようと話してていた時

ゲーオゲオゲオ、ゲッゲッゲオー

…エレキギター。
30分ほど、2日間連続で。

でも入れられませんよ。
中国で猫FIV,FeLVの検査ができる病院なんてほとんどないんです。
以前開発区でも探しましたが、1軒もなし。
フウさんを護るのは私しかいませんから、そこだけは譲れない。

そして3日目、エレキギターの声は聞こえなくなりました。
それはそれで罪悪感と心配でソワソワします。
翌朝掃除のオバチャンが何故か私に話しかけます。
「階段のとこに子猫がいて、小さく丸まってたけど、逃げないのよー。」とのこと

生きていたかと胸をなで下ろします。

もう一回訪ねて来られたら断れないかもしれない…。
一応検査できる病院を本腰入れて探そう。
中国版知恵袋やSNSで聞きまくって、中国語の先生がようやく見つけてくださいました。
理工大学の裏手。
山を超えたらもう旅順。
エラく遠いー。

一応予約を入れ、どっちにしろフウさんだけでも検査を受けさせることにしました。
日本に帰ったら実家で猫と同居かも知れませんし…。

結構遠いので、これはもうワンチャンスです。
今週の日曜までに、あのエレキの子にまた会えたら一緒に連れていくし、会えなかったら…。

しかし、その後の20階近辺では姿を見かけることも、声を聞くこともなくなりました。
日曜、何回か階段を覗きましたが、気配もありません。
もうフウさんだけで出発しなくては予約の時間が……縁がなかったんだと戻ろうとした時、ゴミ回収のオジサンが声を掛けてきました。

「猫探してるのかい?子猫、茶トラの。14階と15階の間にいるよ」

…なんで分かったんだろう。
それにこの件に関してだけ、オバチャンもオジサンも声を掛けてきて…。

階段を降りていき声をかけると微かに子猫が応えます。
ゲッゲッ。

暗い階段から顔を出したちょっと不細工な子猫。



旅順近くの病院で検査。
幸い伝染性の病気も耳ダニもなく…。

最初2日程はフウさんも威嚇をしてましたが、
2週間程経った今は、プロレスと追いかけっこをする仲。
双方から仕掛けますし、攻守も変わるのでまあ一方的なイジメもない模様。
ぜいたく言えば、毛繕いでもして一緒に寝るくらいになってくれれば嬉しいんですが。



頭のバランスが大きい。
一度はモアイと名付けようと……



…味のある顔。



今のとこの距離感。



プロレス



水びだし…いや、水遊び



浴槽覗き

さて、このエレキ猫も日本に連れて帰る手続き開始です。

しかし不思議です。
もし10月25日じゃなかったら、縁と思わなかったかもしれない。

フウさんが一時避難でアウェイでなければ、縄張り主張で慣れなかったかもしれない。

エレキ猫が火事場居直りをしなければ、
ゴミ回収のオジサンが声をかけなければ、

中国にいるので、よほど理由がない限り猫は保護しないと決めていましたが、
いつもいつもあり得ないタイミングやって来る猫。
今回は火事きっかけか。

御縁は強烈に感じましたが、
強引な紹介狀です。

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